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工作物石綿事前調査者の受講資格・令和8年の義務化・科目免除

工作物(プラント設備・貯蔵タンク等)の解体・改修工事の前に、石綿障害予防規則に基づき石綿等の使用有無を調査する資格です。

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制度の要点

根拠法令石綿障害予防規則第3条
義務化施行日工作物の解体・改修工事は令和8年(2026年)1月1日着工分から、有資格者による事前調査が必須(義務化直後)
講習修了者数42,017人(令和8年6月末時点、半年強で急増中)
登録講習機関数72機関(令和8年10月6日時点)
代替できる資格工作物石綿事前調査者のほか、一般建築物石綿含有建材調査者・特定建築物石綿含有建材調査者でも工作物の事前調査が可能
講習の方法・時間講義及び筆記試験による修了考査を行う方法により実施することが法令上定められています(口述試験・実地研修は課されません)。講義時間は科目ごとに、基礎知識1(1時間)・基礎知識2(1時間)・石綿使用に係る工作物図面調査(4時間)・現場調査の実際と留意点(4時間)・報告書の作成(1時間)で合計11時間以上です。講義の講師は受講者の質問に講義中に応答することが法令上の要件であり、教材のみを読む独学だけでは修了できません。石綿作業主任者技能講習修了者や建築物石綿含有建材調査者は一部科目が免除される場合があります(上記「他の石綿調査資格保有者の科目免除」参照)。
修了考査の合格基準各登録講習機関(72機関)が修了考査の問題と合格基準を自ら定めて公表する義務を負うのみで、全国統一の合格基準(正答率)は法令上定められていません。合格率の具体的な数値は一次資料で確認できないため、この演習問題では扱っていません。

出典: 厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト(確認日2026-09-05、直接確認)。講習の方法・時間・修了考査の合格基準は建築物石綿含有建材調査者講習等登録規程第十六条の六第2項・別表第二(確認日2026-09-26、PDFを直接取得しpdftotextで条文本文を照合)による。

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講習の受講資格

工作物石綿事前調査者講習は、次のいずれかに該当する者が受講できます。

区分要件
資格による受講石綿作業主任者技能講習を修了した者
学歴+実務経験大学(工学に関する正規課程)卒業後2年以上/短期大学(3年制、同課程)卒業後3年以上/短期大学(上記以外)・高等専門学校(同課程)卒業後4年以上/高等学校・中等教育学校(同課程)卒業後7年以上、いずれも工作物に関する実務経験
実務経験のみ工作物に関して11年以上の実務経験を有する者
他資格・行政経験旧労働安全衛生法の特定化学物質等作業主任者技能講習を修了し工作物石綿事前調査に関して5年以上の実務経験を有する者/建築行政に関して2年以上の実務経験を有する者/環境行政(石綿の飛散防止に関するものに限る)に関して2年以上の実務経験を有する者/労働安全衛生法の産業安全専門官・労働衛生専門官であるかまたはあった者/労働基準監督官として2年以上その職務に従事した経験を有する者/これらのうち学歴・実務経験による要件(上記「学歴+実務経験」「実務経験のみ」)と同等以上の知識及び経験を有する者

出典: 建築物石綿含有建材調査者講習等登録規程第十六条の六第2項第3号(確認日2026-09-08、直接確認)。「石綿作業主任者技能講習修了」による受講は同等要件の比較対象に含まれません(条文上、同等要件は学歴・実務経験による区分が基準)。

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他の石綿調査資格保有者の科目免除

次のいずれかに該当する場合、工作物石綿事前調査者講習の講義のうち「工作物石綿事前調査に関する基礎知識1及び2」「工作物石綿事前調査報告書の作成」の科目が免除される場合があります(登録講習機関の判断による規定であり、必ず免除されるわけではありません)。

対象者免除され得る科目
建築物石綿含有建材調査に関する講義を受講した者(その受講開始日の属する年度の末日から起算して2年を経過するまでの者に限る)工作物石綿事前調査に関する基礎知識1及び2、工作物石綿事前調査報告書の作成
一般建築物石綿含有建材調査者
特定建築物石綿含有建材調査者

出典: 建築物石綿含有建材調査者講習等登録規程第十六条の四第1項第4号ただし書き(確認日2026-09-15、条文本文を直接照合、独立検証済み)。免除の可否・範囲は72の登録講習機関(2026-09-05時点)ごとの運用によるため、受講前に各機関へ直接ご確認ください。

受講資格と科目免除の違いは石綿調査3資格の比較の表で並べて確認できます。

事前調査の方法と、分析調査・「みなし」の違い

事前調査の方法は石綿障害予防規則第三条に定められており、建築物・工作物・鋼製の船舶に共通です。工作物でも、書面と目視で石綿等の使用の有無が明らかにならなかった場合は、分析調査を行うか、石綿等が使用されているものとみなして措置を講ずるかを選びます。工作物の新築工事の着工日が平成18年9月1日以降の場合は、その着工日を設計図書等の文書で確認する方法によることができます(特定の設備に係る特例を除く)。

段階ごとの定め、記録に含める事項、分析調査を行う者の要件は、建築物石綿含有建材調査者のページの表にまとめています。個々の工作物・材料が石綿を含むかどうかの判定は、本ページでは行いません。

資格者による事前調査が必要になるかどうかは、工事の着工日で分かれます。厚生労働省の石綿総合情報ポータルは、令和8年1月1日以降に着工する工作物の解体等の工事では資格者による事前調査が必要で、それ以前に着工した工事でも資格者による調査を行うことが望ましいと説明しています。着工日の判定方法を細かく定めた経過措置の条文は、石綿障害予防規則の附則と告示では確認できていません。個別の工事への当てはめは、発注者・元請や労働基準監督署に確認してください。

出典: 厚生労働省 石綿総合情報ポータル「工作物石綿事前調査者」(確認日2026-10-06)

出典: 石綿障害予防規則第三条(確認日2026-09-19、e-Gov法令検索API条文直接確認、独立検証Agentで再照合済み)

事前調査後の実施義務

事前調査の記録は調査終了日から3年間保存し、解体等の作業場には調査終了日と調査結果の概要を掲示します。発注者は請負人に石綿等の使用状況等を通知するよう努める立場です。これらは建築物石綿含有建材調査者のページの表と共通の定めです。工作物に固有の点は報告の基準です。

所轄労働基準監督署長への報告対象工作物(厚生労働大臣が定める工作物)の解体工事・改修工事は、請負代金の額が100万円以上の場合、工事を行おうとするときにあらかじめ、事前調査結果を電子情報処理組織を使用して所轄労働基準監督署長へ報告する義務がある。報告するのは元請の事業者で、請負事業者がシステムで代行することはできない

電子による報告は厚生労働省の「石綿事前調査結果報告システム」で行い、ログインにはGビズIDのアカウントを使います。電子報告に代えて様式第一号の報告書を提出することもできます。

出典: 石綿障害予防規則第三条第7項・第8項、第四条の二第1項・第3項・第5項、第八条第1項(確認日2026-09-21、条文直接確認)。報告システムの利用方法は 石綿事前調査結果報告システム(厚生労働省)とその FAQ(確認日2026-09-21、直接確認)による。

大気汚染防止法に基づく元請業者・発注者間の手続き

上記は資格者本人が調査を行う際の義務(石綿障害予防規則、労働安全衛生の法令)です。これとは別に、大気汚染防止法(環境法令)が、解体等工事の元請業者・発注者・自主施工者の間の手続き(発注者への書面説明、都道府県知事への事前届出、現場での掲示、完了報告)を定めています。この手続きは建築物でも工作物でも同じ枠組みのため、各手続きの時期・掲示板の大きさ・保存期間は建築物石綿含有建材調査者のページの表で確認できます。

出典: 大気汚染防止法第十八条の十五・第十八条の十七・第十八条の二十三、大気汚染防止法施行規則第十六条の六・第十六条の九・第十六条の十六(確認日2026-09-12、e-Gov法令検索API条文直接確認、独立検証Agentで再照合済み)

資格の有効期限・更新・再講習

修了者本人の資格に有効期限や更新の定めはありません。5年ごとの更新は登録講習機関の登録についての規定で、定期講習も機関が任意で行えるものです(第十六条の五・第十六条の七)。条文ごとの整理は建築物石綿含有建材調査者のページにあります。

出典: 建築物石綿含有建材調査者講習等登録規程第十六条の五・第十六条の七(確認日2026-09-23、条文本文を直接確認)

演習のあとは、講習修了後の資格の有効期限・更新・不合格時の扱いを講習修了後の手続きチェックリストで、ほかの資格との違いを場面別の資格の選び方で確認できます。

事前調査が義務になった日などの改正と施行日は、制度改正の年表(12条系・石綿系の告示改正と施行日)で年月日順に確認できます。調査から報告・掲示までの手順は石綿事前調査の義務の流れで時系列に確認できます。

本ページの演習問題は、公式ポータルサイト・国の告示等の公表情報に基づく制度知識の理解確認を目的としています。実際の修了考査の出題内容・形式を保証するものではありません。技術的な計算・専門判断を要する設問は含まれていません。

修了考査に合格しなかった場合の扱い

工作物石綿事前調査者も、登録規程の定めは建築物石綿含有建材調査者と同じ枠組みです。不合格だった人には、申請により講義を受講したことを証する書類が交付され、受講開始日の属する年度の末日から2年を経過する日までの講義は受講したものとみなされます(第十六条の六第2項第十二号・第十三号)。再受講の費用・再受験の回数は機関ごとに異なります。表は建築物石綿含有建材調査者のページにあります。

出典: 建築物石綿含有建材調査者講習等登録規程第十六条の六(確認日2026-10-01、条文本文を直接確認)

修了考査の問題と合格基準の公表(登録講習機関ごと)

登録規程は、工作物石綿事前調査者講習を行う登録講習機関に「終了した修了考査の問題及び当該修了考査の合格基準を公表すること」を求めています(第十六条の六第2項第十号)。公表内容は機関ごとに異なり、全国共通の問題数・合格基準・合格率はありません。

機関名公表内容(確認日2026-10-01)
企業環境リスク解決機構工作物石綿事前調査者講習の修了考査問題を公表。筆記試験はマークシート方式で40問程度、6割以上の正答率で合格と記載
建設業労働災害防止協会 神奈川支部一般建築物石綿含有建材調査者講習の修了考査の一例を公表。合格基準は各科目40%以上かつ合計60%以上と記載(この例は建築物側の講習)

上の2機関は公表例で、他の機関が同じ基準とは限りません。受講を検討する機関の公表ページで、問題と合格基準を確認してください。本サイトは公表された問題を転載しません。

出典: 建築物石綿含有建材調査者講習等登録規程第十六条の六(確認日2026-10-01)。機関の公表内容は各機関の公開ページ(確認日2026-10-01)

修了考査の体制の問題へ↓

解説と出典リンク付きの演習へ進む↓

工作物石綿事前調査者のよくある質問

このページの確認済みの項目に限って答えます。各回答の末尾に、元の節へのリンクを付けています。

いつから、工作物でも有資格者による事前調査が必要になりましたか。

工作物の解体・改修工事は、令和8年(2026年)1月1日着工分から、有資格者による事前調査が必須です。それ以前に着工した工事でも、厚生労働省のポータルは資格者による調査が望ましいと説明しています。個別の工事への当てはめは、発注者や所轄の労働基準監督署に確認してください(制度の要点、事前調査の方法、確認日2026-10-06)。

建築物石綿含有建材調査者の資格でも、工作物の調査はできますか。

できます。工作物の事前調査は、工作物石綿事前調査者のほか、一般建築物石綿含有建材調査者・特定建築物石綿含有建材調査者でも行えます(制度の要点、確認日2026-09-05)。

講習は、建築物の資格と何が違いますか。

講習の方法は、講義と筆記試験による修了考査で、口述試験や実地研修は課されません。講義の合計は11時間以上です。受講資格では、建築ではなく工学に関する正規課程の卒業と、工作物に関する実務経験が求められます(制度の要点、講習の受講資格、確認日2026-09-26)。

調査したあと、どこへ報告しますか。

対象工作物(厚生労働大臣が定める工作物)の解体・改修工事で、請負代金が100万円以上の場合、工事前に事前調査結果を所轄労働基準監督署長へ電子報告します。報告するのは元請の事業者で、請負事業者が代行することはできません。報告の要否の個別判断は、所轄の労働基準監督署へ確認してください(事前調査後の実施義務、確認日2026-09-21)。

修了考査に合格しなかった場合はどうなりますか。

登録講習機関は、申請により講義を受講したことを証する書類を交付します。受講開始日の属する年度の末日から起算して2年を経過する日までの間に実施される講義は、受講した人とみなされます。再受講の費用や再受験の回数は機関ごとに異なります(修了考査に合格しなかった場合の扱い、確認日2026-10-01)。

資格に有効期限や更新はありますか。

登録規程を確認した範囲では、修了者本人の資格の有効期限・更新・再講習義務の定めはありません。5年ごとの更新は登録講習機関の登録についての規定です(資格の有効期限・更新・再講習、確認日2026-09-23)。

建築物側の資格は建築物石綿含有建材調査者のページで、3資格の並べた比較は石綿調査3資格の比較で確認できます。

演習30問の出題内訳(本文の節ごとの問数と該当問)
本文の節問数該当問(番号を押すと問題へ)
義務化施行日4問問1 問21 問22 問29
講習修了者数1問問2
登録講習機関数1問問3
代替できる資格7問問4 問23 問24 問25 問26 問27 問28
修了考査の問題と合格基準の公表(登録講習機関ごと)3問問5 問16 問30
講習の方法・時間1問問6
講習の受講資格4問問7 問11 問12 問13
他の石綿調査資格保有者の科目免除1問問8
事前調査後の実施義務2問問9 問10
修了考査に合格しなかった場合の扱い2問問17 問18
資格の有効期限・更新・再講習2問問19 問20
特定の節に紐づけていない問(法令の条文・講習の内容など)2問問14 問15

演習問題(30問)

石綿系の修了考査は、登録講習機関ごとに問題数と合格基準が公表され、全国統一の値はありません。この演習は30問で、特定の機関の修了考査とは対応していません。7資格の一覧は演習一覧で確認できます(確認日2026-10-12)。

各設問は選択直後に正誤判定・解説・出典リンクを表示し、その場で自動採点されます(過去問の問題文のみを掲載するサイトとは異なり、解答合わせや採点の手間がかかりません)。

正解数: 0 / 30